PDCA

Plan(計画),Do(実行),Check(評価),Act(改善)

 PDCAとは,Plan(計画),Do(実行),Check(評価),Act(改善)を順に実施するマネジメントサイクルであり,生産管理や品質管理を円滑に進める業務管理手法の一つである。Walter Andrew Shewhart(1891-1967),William Edwards Deming(1900-1993)によって提唱され,1950年代に日本に導入された。Shewhart Cycle,Deming Cycleとも呼ばれる。Act(改善)は,次のPDCAのサイクルに繋がり,螺旋状に向上(Spiral Up)することで,継続的な質改善が図られることになる。5W2Hに分解した目標達成のための計画,計画に沿った実行,計画と実施結果とのズレの評価,ズレの要因分析に基づく改善の4段階は,いずれも重要であるが,デミングは後に実施結果の綿密な分析・評価の重要性を強調し,CheckをStudyに変えたPDSAを用いるようになったと言われている。

 PDCAサイクルは計画の立案から開始しているが,計画立案には,前提となる現状把握,問題点の認識が必要であり,業務管理のサイクルとしては,「現状認識」,「問題点の把握」,「改善策の立案」,「実行」の流れが理解しやすい。アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐は,OODAループ(Observe監視,Orient情勢判断,Decide意思決定,Act行動)を提唱し,ビジネスにおいても導入されている。

【関連用語】

OODA ループ,品質管理,生産管理,マネジメントサイクル