研究倫理 わが国では2008(平成20)年に「臨床研究に関する倫理指針」(厚生労働省)を通じて,臨床研究者に対し倫理教育を受けることが義務付けられた。2017(平成29)年5月からは,人を対象とする医学系研究の実施に当たり,全ての関係者が遵守すべき事項を定めた統合指針「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」(文部科学省・厚生労働省)が行われ,「臨床研究法」も成立、研究倫理教育の履修が一層強く求められている。 研究倫理の教育に関し,日本学術振興会は『科学の健全な発展のために-誠実な科学者の心得-』をもとに,時間と場所を選ばずに研究倫理を学修できるよう作成したeラーニング「研究倫理eラーニング」を提供している(https://elcore.jsps.go.jp/top.aspx)。 また,最新の医学教材を提供することを目的に,2005(平成17)年4月にJapan US MedicalEducation Consortium(JUSMEC,NPO法人日米医学教育コンソーシアム)が結成され,登録制のeラーニングによる研究者行動規範教育である,CITI Japan PROGRAMが提供されている。医学研究者・医療関係者,理工系を含む科学研究者の生涯教育を目指したカリキュラムが準備されている(APRIN eラーニングプログラム)。