活発な学会活動を目指して
A Kakehi
筧 淳夫
工学院大学 建築学部 建築デザイン学科 教授

 このたび新理事の互選において、2018年からの2年間の理事長として再任をされました。本年は診療報酬と介護報酬の同時改訂の年でもあり、医療や福祉の提供体制が大きく変わっていくことが想定されています。また社会保障の財源の確保についてもまだまだ議論が十分ではなく、個々の医療機関の経営から地域や国全体の医療提供システムの確立まで、様々な分野において新しいシステムを構築するための議論が必要な時代となっているように思います。本学会におけるさまざまな活動が、こうした社会の変革に対して、どのように関わっていくのかも問われるようになっていくのでしょうか。
 こうした中で、本学会はこれまでの4年間、理事会を中心として数多くの課題に取り組んでまいりました。その一つとして、社会医学系専門医の資格の確立に向けて他の学会や組織と協力しつつ、ようやくスタートを切ることができました。この取り組みの次の段階として、医師以外の職種における職能の確立のために、教育体制や資格制度の問題を検討する予定となっています。この他にも、学会活動の根幹である重点用語集を短期間で組織的にとりまとめることができました。これまで、このような用語集は出版して広く活用していただいていましたが、今回は学会のホームページ上に掲載することによって、より多くの方の利用に資するように公開しています。また、学会の研究活動を支えるために、利益相反や倫理に関する規定も整備してまいりました。これら以外においても、例会の開催方法の再検討や、学術総会における優秀な発表の表彰など、様々な試みを行ってきました。
 こうした中で、本学会の活動をより一層学際的に推進するために、医療サービスのマネジメントに関わる様々な学会や組織などとの連携を深める活動を進めました。まだまだ不十分ですので、今後もこういった取り組みを進めていきたいと考えています。
 最後に学会の組織を安定的に運営するために、学会事務局体制を改めて見直す必要性を感じています。今後理事会を中心として議論をする必要があると思いますが、会員の皆様のご協力を得て、安定的な組織運営を可能とする体制作りをしたいと思っております。これからもよろしく学会活動へのご協力をお願い致します。

(「日本医療・病院管理学会誌」Vol.55-1(2018年1月掲載)